九州学生剣道連盟

九州学生剣道連盟の創設と成熟


 九州学生剣道連盟の発足は、1953年(昭和28年)10月に4大学の学生有志が集い準備委員会の役割を果たしたことにはじまる。 大分大学、鹿児島大学、福岡商科大学、福岡学芸大学から有志が集い熱き心を通わせて組織案や規約案・役員案などを討議し、 直ちに九州地区各大学に檄文を飛ばしたのである。翌1954年(昭和29年)の総会時には、賛同して加盟した大学は10大学となり、 同年12月に第1回九州学生剣道大会並びに南北対抗試合が開かれている。同大会は、鹿児島大学で開催され、開会式に 鹿児島県警察音楽隊の協力を得て華々しく挙行された。この折、全日本学生剣道連盟の木村篤太郎会長より立派な優勝旗の寄贈が あったことは、当時の学生剣士達を大いに励ますこととなった。更に、九州学生剣道連盟結成の機運を作ったのは、1953年(昭和28年) 7月に誕生した全日本学生剣道連盟がブロック加盟制度をとり、各地域連盟の組織化を促したことによるものである。
 九州連盟は、翌1954年(昭和29年)には、既に軌道に乗って開催されていた九州地区大学体育祭(九州ブロック・スポーツフェスティバル ・KBSF)の正式種目として認められることとなった。このことは、他の大学スポーツと肩を並べることとなり、未加盟大学での 剣道部創設を促し、連盟への加入促進に大いに効果を発揮することとなった。以来KBSFは沖縄を含む九州全域国公私立大学・短大 のすべてが加盟して長く大学スポーツの発展に貢献している。九州学連ではこの大会を全国大会予選と兼ねて開催した時期もあったが、 連盟の充実によって昭和40年代には分離独立して大会を開催するようになり、今日に至っている。
 その後加盟大学も少しずつ増加し、1956年(昭和31年)の晩秋には、第1回西日本学生剣道大会を福岡県久留米市の石橋文化センター 体育館で開催するに至っている。産声をあげてから僅か4年にして、地域を越えた大会の開催に迄こぎつけた、当時の九州学連役員の 意気込みの激しさは、尚武の気風に満ちた九州男児ならではの偉業と言わざるを得ない。と同時に、当時福岡学芸大学教授であった 森田喜次郎氏(南筑中学─東京高等師範学校)の、「九州の学生剣道を育てるには、他連盟の剣士たちと剣を交えて腕を磨き、 目を開くことが肝心」との先見の明と、絶大なる支援・協力があったことは今に語り継がれている。同氏の呼びかけに呼応して協力を 惜しまなかったのは、今村有・福岡大学学長をはじめ、楢崎政雄・四宮重信両氏(福岡大学教授)遠藤力雄氏(鹿児島大学教授)などの 大学人や、石橋文化センター常務理事の青木重憲氏、同センタースポーツ部長の岡部平太氏、福岡県体育協会理事長の中牟田喜一郎氏 などのスポーツ界・実業界の人びとであった。さらに剣道の専門家として、中野宗助・松井松次郎・三角卯三郎といった剣道藩士陣も 快く審判顧問を務めており、熊本商科大学教授でもあった林田敏貞氏は審判長として指導にあたっている。それらの人びとは皆、 学生剣道の復興を願い学生剣士達に日本の将来を託す熱き思いをいだいていたことが窺い知れる。
 1945年(昭和20年)8月以降の学生剣道全面禁止から8年間のときの流れは、撓競技の登場はあったものの、剣道後継者の一時的 断層を形成することになる。しかし一方では大学入学後に初めて竹刀を手にして素振りから始めた者の中に、全国大会出場の域にまで 上達したものも少なくない。大らかな中にも熱烈な稽古が各大学で展開されていたことが語り継がれている。この実態はまた、20足らず の大学で組織されていた九州連盟傘下のすべての学生剣士が、九州学連を支え育てようという意気に満ちており選手と学連幹事とは 常に同一課題を共に考え合う間柄であった。
 1960年代に入ると高等学校の剣道熱は著しく復興し、特に尚武の国九州の各高等学校では満を持していたかの如く多くの熱心な 指導者のもとに全国を制する程の有望剣児が多く育てられた。残念ながらそれら有望剣児の多くは関東・関西の有名大学に進んで 全国から参集した剣士と相まみえて腕を磨きたいと欲し、または強い勧誘をうけることとなり、九州の大学に進む者は僅かであった。
 九州連盟の幹事達は全国大会に出向く度に、関東・関西連盟から出場している選手の出身県を見ながら、九州連盟代表選手の活躍 を願っていたものである。1971年(昭和46年)第19回男子選手権大会において、福岡大学の鳥巣健選手が見事学生剣道日本一 に輝いた時には、学連OBや現役幹事は等しく歓喜したものだった。
 昭和40年代の終わりには福岡大学に体育学部が設立され、50年代の終わりには鹿児島に国立鹿屋体育大学が設立されることとなる。 両大学に多くの有望剣士が入学し、西日本地域や全国大会の場で上位に進出し好成績を残すようになるのは、平成に入ってからは 特に著しい。
 それにつけても九州学連の誇るべきは、1956年(昭和31年)に産声を上げた西日本学生剣道大会である。九州の学生剣士たちは、 居ながらにして東海・北信越・関西・中四国の学生剣道の強者達の剣道に触れ合うことによって自己の修練の糧を得ることができるのである。本大会も昨今では男子は120大学を超え女子に あっても90余の参加を得て2日間にわたって華々しく開催されている。

『福岡県剣道連盟史』より抜粋


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